瑞芳駅から平渓線に乗って30分ほどで十分(じゅっぷん/シーフェン)駅。十分瀑布は台湾最大の滝だそうです。これは是非見物せねば。 左の写真は平渓線の車内。爺さんが食べてたミカンがいい香りだった。 この辺りは、新年の天燈飛ばしが有名らしい。提灯というか、紙製の小さい気球に願い事を書いて空に飛ばすんだって。駅前には観光客相手に天燈を売る店もあったけど、相変わらず雨が降ったり止んだりしてるので、まあ今日は無理だ。
左:十分駅。 中央:自由な犬が多い。 右:線路沿いにお店が並んでます。 ガイドブックなどには「線路の上を歩いて滝へ」みたいなことが書いてありますが、多分それは昔の話で、今はちゃんと歩道が出来てました。どうしてもと言うなら十分駅付近と観瀑公園入口付近は線路上を歩けますが、「線路内立入禁止」の看板が出てるので、あまりはしゃいだマネはしない方がいいかもしれない(笑)。電車の本数は少ないけど。 駅から線路沿いに少し引き返して行くと、道が二手に分かれてます。線路の右と左。前を行くカップルの後について、私たちも左へ行ってみた。帰りに分かったんですが、右に行っても同じ道に出るようです。途中で現れた野良犬に先導されて道なりに進むと、踏切の先に橋、更にその先が十分ビジターセンター。さっきの所で右に行った場合は、左手に踏切、右手前方に橋とビジターセンターが見えるはずです。ここまで来たらもう迷う心配は無し。遊歩道に沿って歩いていくだけです。
しとしと雨のせいで足元が滑りやすいけど、滝までの道は静かでのんびり。川があったりつり橋があったり鉄橋があったり。しかし各所に用いられている擬木が興ざめだ。擬木反対! つっけんどんなオバサンに入場料を支払い、十分大瀑布遊園に入る。180元(約660円)って高くないか?いや、滝に文句はない。水量・高さ共に大迫力。一見の価値はあると思う。でもせめて、滝を見たいだけの人と、バーベキューやフィールドアスレチックをしたい人などは別々にお金を取っていただきたい。
しかしまあ、そんなお金のことはすぐに忘れて、滝の音を聞きながら、マイナスイオンやら水しぶきやら雨粒やら、いろんなものを浴びて暫しぼーっとしました。ちょっと寒かったけど。持参したおやつを食べたりして、遠足気分。でもやっぱり擬木は安っぽいよな、なんて思いつつ。 ユルい十分大仏を見てから引き返す。行きは犬が道案内してくれたが、帰りは猫が吊り橋まで送ってくれた。この辺の犬猫は自由なだけでなく気も利くらしい。 駅に向かって歩いてたら、向こうから歩いてきたカップルに「滝まで何分かかりますか」と聞かれた。というか「到十分瀑布」と「多長時間?」というフレーズからそう推察したんですが、結果的にはあってたみたい。「十分左右(10分くらい)」と言ったら「十分左右。謝謝。」と言って立ち去ったので。ホッ。友人曰く「3カ国語が飛び交ってた」らしい。中国語で質問されて私が「えーっと」と言ったら、向こうは英語で聞き直そうとしてくれたらしく「How, uh...how...」と言いかけて、ようやく私が答えられた、と。やれやれだ(笑)。 数日間の印象としては、台湾の人はあんまり英語が得意じゃないみたい。まあ日本人と同程度かな、きっと。単語レベルのやりとりなら出来るけど(それも若者限定)、文章になると苦手、という印象。フライトアテンダントのアナウンスも、独特のなまりがあるので、ネイティブでもなければ耳慣れてもいない私には、ちょっと分かりにくかった。まあ、飛行機の中は日本語のアナウンスもあるから問題ないですけど。そういえば駅のホームや電車の中で、英語の参考書か何かを読んでる学生さんをよく見かけた。日本と一緒だね。 帰りも同じルート。十分から瑞芳へ出て、特急に乗り換えて台北駅へ。 そうそう、帰りの平渓線では、いびきかいて熟睡してたあんちゃんが車内の笑いを誘ってました。のんきな雰囲気。特急は通勤客で混んでましたが、途中から席があったので助かりました。
左:平渓線往復切符。「回」は帰りの事。「去」が行き。 右:十分駅のホーム。
なので第2候補だった小籠包の店へ。台北の小籠包と言えば鼎泰豊が有名らしいんですが、すごく混んでるという話なので、素食の店から徒歩圏内にある京鼎楼という店にしました。 地下街を通ってホテルに戻る。台北駅周辺の地下街は、長いけど地味な感じ。一軒一軒が小さいからそう感じるのかな。 |
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