1999年10月21日(木)付
BBC Cult TVより。
オリジナルはこちら
Carol Cleveland interview

And now for something completely different.
BBCオンラインがモンティ・パイソンのスター、グラマラスなキャロル・クリ−ブランドをキャッチ。皆さんからの質問にお答えいただきました。


舞台、映画、そしてTVでお仕事をされていますが、どれが一番楽しいですか?
- ステップニー市/キャス・リチャーズ
 んー、そうね、どれも楽しいし、どれも全く別のものね。でも3つの中から選ばなきゃならないとしたら、映画を選ぶわ。映画にはとてもエキサイティングな所があるの。舞台のいい所は、観客がいるから自分の演技に対してすぐに反応があること。そこがいいわね、映画では得られない事。でも私は映画の仕事の全てが好きなの。周りで起こっている事や撮影にまつわる事全てが大好き。映画の撮影の時にはいつもセットにいるのよ。楽屋に戻って何が起こってるのか見ないでいるなんて、我慢出来ないわ。

全社会を代表して申しますと、来るべきパイソン30周年再結成特番であなたを拝見する事を、私たちは待望しております。それはさておき、もうすぐ地中海クルーズに行かれるそうですが、それ以外に映画、舞台、TV、あるいは近日中に発売予定のものなどはおありでしょうか?
- 米国ミシガン州ファーンデイル/ファンクラブ世界本部のエリック
 決定していないから、今は何も言えないわね。お芝居でツアーをする可能性があるから、それに取り掛かれるといいんだけど。その他には、またワン・ウーマン・ショウをやりたいと思ってるの。クルーズから戻った後、それを棚から降ろしてホコリを払って、手を加えるつもり。もう一つ別のワン・ウーマン・ショウのアイデアもあるの。今はワン・ウーマン・ショウの事を考えるべきなんでしょうね。自分で望んでいる程めちゃくちゃに忙しいわけじゃないし、もっと自分自身の作品を練った方がいいと思ってるの。それがワン・ウーマン・ショウね。そういう事をしている友人がたくさんいるし、みんなとても上手くこなしてるわ。
そして、近い将来、一時的であれ恒久的であれ(切に願っております)、アメリカがあなたの拝謁を賜る日は来るのでしょうか?
これもエリックの質問ね・・・エリックは私の一番のファンなのよ。エリック、まだわからないわ。まだ計画の段階なの。日程も決まってないし。

モンティ・パイソンのハリウッド・ボウルでのショウでお会いした者ですが、それに関する質問です。劇場映画版にはプログラム全ては収録されていませんが、私の記憶では、あなたはニール・イネスと一緒に「Stoop Solo」という歌を歌われた様に思います。グリーンのドレスを着て、頭をもう2つくっつけて、女性トリオみたいでした(あなたのセリフの1つに「お黙り」というのがありました)。
これは実際にあった事なのでしょうか?
- 米国カリフォルニア州/マイケル・ブライアント
かも知れないわね(笑)。彼が勘違いしているのかも知れないし、私を混乱させようとしてるのかもしれない。何曲かをごっちゃにしちゃってるんじゃないかしら。確かにニールと一緒にこの曲をやったけど、グリーンのドレスは着てなかったわ。私が覚えている限りでは、ドレスは赤(髪はブロンド!)。グリーンのドレスは、ニールの「I'm an Urban Spaceman」でタップ・ダンスをした時に着たの。でも赤いドレス・・・?実は赤いドレスは3着あったの。私のと、等身大ダミー2体分。頭が3つじゃなくて、全身3人分あったのよ。3人の女性がバックから出てくるの。後になってたくさんの人に尋ねられたわ、あとの2人の女性は誰ですか?ってね。彼女達はとても良く出来たお人形で、私に似せて作ってあって、私は手を背中の辺りから中に突っ込んで、紐を引っぱって口を動かしてたの。「お黙り」っていうのは覚えてないわね。あの一連の歌で覚えているのは、私が「ウー、ワー、ワー」って歌って、コーラス・グループみたいだったって事ね。
話は変りますが・・・あなたは昔と変らず今も素敵です!
あら、どうもありがとう、マイケル。
いい子ね。

パイソンズはあなたがタップが出来るのを知っていたんですか?それとも彼らがニール・イネスの「How Sweet To Be An Idiot」に何かひとひねり欲しい、と言った時にあなたがやってみただけなんでしょうか?
- 米国スクラントン/ティム・マクダーモット
彼らは私がタップ・ダンスが出来る事は知らなかったわ。あれは私のアイデアなの。彼らは私にニールと一緒に何かして欲しかったので、あの曲の振り付けを私に任せてくれたの。だからみんな私のタップの出来にはびっくりして、喜んでくれた。大したタップ・ダンスじゃない事は見れば分かるけど、上手くやるべき所じゃないからそれでよかったの。特に最後にやった開脚には、みんなあっけにとられたと思うわ。感激してくれたと思う。私も思い返してみると感激したわ。もう出来ないもの。
それから、スパムは好きですか?
スパムは大好きよ。毎日食べてるわ。朝食に、お茶の時間に・・・たいていお茶の時間にいただくわね。

「Always Look on the Bright Side of Life」を新しい英国の国歌にすべきだと思いませんか?
- フランク&ソニカ・ヴァン・ルーエン
ええ。たくさんの人が実際にそう思ってる。この国ではしょっちゅう演奏されてるの。たとえば、フォークランド戦争の時にある船がダメージを受けて、乗組員全員がデッキに立っていた時に、この歌を歌ったの。こういう出来事がバイソンズにとっては何よりも嬉しいことね。

ご自分を7人目のパイソンだとお考えですか?
- キリアン・マッカフリー。パイソン狂です!!!
そうね。ニール・イネスを7人目のパイソンに挙げる事があるけど、私はシリーズで唯一のパソンズ以外のレギュラーとして、7人目のパイソンは私だと思ってるわ。
大衆がいつまでもモンティ・パイソンのユーモアを愛し、夢中になっている事に驚かれていますか?
ある意味ではイエス、ある意味ではノーね。
昨日の晩、Empire劇場へ「Life of Brian」のチャリティー上映会を観にに行ったの。素晴らしいイベントで、観客も満員だった。作品も大ウケだったわ。ちっとも古臭くなかった。みんな笑ってた、パイソンズもみんな大笑いしてた。それも驚く事じゃないわ、今観てもとても新鮮なんですもの。でも驚いた事に、皆さんもえっ!と思うでしょうけど、30年経ってるのよ。
驚いた事といえば、世界中でどれだけ人気があるかっていう事ね。ラトビア、日本、チェコスロヴァキア、ルーマニア。彼らはパイソンの中に何を観ているのかしら?そういうケースの多くは、私はきっとヴィジュアル面だと思うの。つまり、パイソンズの素晴らしい所は、みんなにとって何かがある、ということ。どんな英国的なネタにも必ず視覚的な部分、決定的な馬鹿馬鹿しさがあって、それがユーモアのセンスのある人みんなにウケる理由なのね。

モンティ・パイソン・コンベンションに参加された経験について聞かせて下さい。ファンの人達はトレッキー風でしたか?
- フィル・コットレル
あんまり行った事がないの。思った程はね。去年ホリディ・リゾートであった「カルトTVの週末」に参加したんだけど、実はそれが初めてだったの。びっくりしちゃったわ、すごくトレッキーっぽくって。トレッキーも沢山いたけど、みんなパイソンや他のものも同じように熱心にフォローしてた。そう、みんなとても真剣だったわね。衣装を着けてあちこちで古いスケッチをずっと暗唱して。はじめはちょっと気持ち悪かったわね、なんだか変な感じ。今まで経験した事のない事だし。でも、ね、それで彼らがハッピーなら、それでいいのよ!

こんにちは、キャロル。私の名前はホリー、アメリカ出身です。あなたはイギリスとテキサス、両方で育ったそうですが、ヤンキーとブリット、どちらに近いと思いますか?それとも全く違うものですか?
- ホリーより。
ええ、たぶん全く違うものね。私は半分(米国のアクセントで)半分なの。大西洋のまん中ね。たまにアメリカに戻ると、すぐにアメリカの間延びした発音に戻って、故郷にいるんだって感じるのよ。でもこっちに戻って来ると、こっちが故郷。私は中間のどこかね。

パイソンの番組出演者についていつも疑問に思っている事があります。いくつかのエピソードで、出演者リストにミセス・エリック・アイドルの名前が挙がっています。これはエリックの冗談なのでしょうか?それとも奥さんが実際に出演していらっしゃるのでしょうか?それと、奥さんは何というお名前なんでしょうか?
キャロル、幾夜もの笑いをありがとう。
- クリスチャン・チュレク
彼女が番組に出演しているの。名前はリン・アシュレイ。女優さんよ。いくつかのエピソードに出演されています。

少し前に70年代にドイツのミュンヘンで撮影されたモンティ・パイソンのエピソードを2本観ました。ジョン・クリーズは本当にあんなに上手にドイツ語が話せるのですか?
- よろしくお願いします。エイドリアン
そうだと思うわ。実はその番組を観た事がないの。私が知っているのは、彼らがみんな自分からドイツ語を覚えようとした事。その必要は無かったのよ、吹き替えるはずだったから。でもみんな「いやいや、ドイツ語でやろう」って言って。みんなそれをすごく後悔してたわ、思ったよりもずっと難しいってね!でもパイソンズのことだから、みんなとても上手くやってのけたんだと思う。きっとドイツ人と同じくらいドイツ語らしく聞こえたでしょうね。これだけでも、あの人達がいかに才能に恵まれているかが分かるわ。

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