Blur FAQ-j
 last modified: 27 July 1997
 

1. イントロダクション

2. バンド

2.1 Blurって誰?
2.2 どうしてBlurっていう名前なの?
2.3 Seymourって誰?
2.4 メンバーの誕生日・誕生地は?
2.5 家族は?
2.6 大学には行ったの?
2.7 彼らがBlur以前に参加していたバンドは?
3. Blurカタログ
3.1 オフィシャル・リリース盤ディスコグラフィー
3.2 ビデオグラフィー
3.3 チャート最高位
4. アドレス&インターネット情報
4.1 レコード会社
4.2 ファンクラブ
4.3 関連商品
4.4 インターネット・メーリングリスト
4.5 WWWとUsenet
4.6 本当にDaveが彼らのオフィシャル・ウェブ・サイトをやってるの?
5. 各アルバム・各曲について
5.1 Leisure
5.2 Modern Life is Rubbish
5.3 Parklife
5.4 The Great Escape
5.5 Blur
5.6 B面曲
6. その他
6.1 彼らがカヴァーした曲は?
6.2 彼らが参加した、他のアーティストのアルバムは?
6.3 彼らはソロで活動したことあるの?
6.4 Morgan C. Hoax、Dan Abnormal、A.J. Sexmealって誰?
6.5 どうしたら「Pop Scene」を手に入れられるの?
6.6 Damonが出てる映画って?
6.7 Damonごひいきのサッカーチームは?
6.8 95年ブリット・アワードで、彼らはいくつ賞を取ったの?
6.9 Grahamが写真等でよく着てるシャツに書いてあるCherylって誰?後ろ側には何て書いてあるの?
6.10 「Starshaped」で彼らの目にかかった黒いバーに写ってるのは誰?
6.11 彼らはそれぞれメインの楽器以外で、アルバムで何を演奏しているの?
6.12 Leo Finlayって誰?
6.13 彼らのジャケットのアートワークは誰がやってるの?
 
 

1. イントロダクション

Blur FAQは、Hoaxのメンバーによって資料収集、編集、確認、そして運営されています。質問や追加事項等がある方は、編集者にご連絡ください:scl@nettap.com jrhee@wolfenet.com。全文完全な状態であれば、再配布は自由です。アップデートのお知らせをご希望の方は、編集者(前述)にご連絡ください。情報はHoaxとPopsceneメーリングリスト、Dave Rowntree's original Blur FAQ、The Blurry Site、Blurb - the Official Blur Fan Club magazine、Select magazine、その他の情報源から集められました。

日本語版に関する質問等はranko@netlaputa.ne.jpまで。

これはヴァージョン1.1(1997年7月27日)です。

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2. バンド

2.1 Blurって誰?
Damon Albarn -- ヴォーカル、キーボード
Graham Leslie Coxon -- ギター、バッキング・ヴォーカル
Stephen Alexander James -- ベース
David Rowntree -- パーカッション
2.2 どうしてBlurっていう名前なの?
Food recordsが彼らと契約を結んだ時、新しい名前のリストが用意され、Seymourからバンド名を変える様に言われました。Blurは彼らが一番気に入った名前でした。
2.3 Seymourって誰?
Seymourは1988年頃に結成され、後にFood Recordsと契約した際、名前を“Blur“に変えました。ラインナップは同じです。Seymour時代の6曲はBlurのB面曲としてリリースされました:「Shimmer」「Tell Me Tell Me」「Fried」「Long Legged」「Dizzy」「Mixed Up」。Seymourという名前はJ.D. Salingerのキャラクター、Seymour Glassに由来しています。Damonはバンド結成時、Salingerの「Seymour: An Introduction」を読んでいました。
2.4 メンバーの誕生日・誕生地は?
Dave -- 1963年5月8日、イギリス・コルチェスター
Damon -- 1968年3月23日、イギリス・ロンドン
Alex -- 1968年11月21日、イギリス・ボーンマス
Graham -- 1969年3月12日、ドイツ・Rinteln
2.5 家族は?
Damon -- 母・Hazel、アーティスト;父・Keith、アートスクール経営;妹・Jessica。未婚だがElasticaのJustine Frischmannと長期に渡り交際を続けています。
Graham -- 母・Pauline;父・Bob、ミュージシャン;姉・Hayley、看護婦。未婚。
Alex -- 母、ボランティア・ワーカー;父・セールスマン;姉妹・Deborah。未婚。
Dave -- 母・ロンドン・オーケストラのピアニスト;父・元BBCサウンドエンジニア;姉妹・Sarah;妻・Paola。
2.6 大学には行ったの?
GrahamはロンドンのGoldsmith's College在学中にAlexと出会いました。Grahamは美術を、Alexはフランス語を学んでいました。Damonは一時London's East 15にある演劇学校に在籍していました。Woolwichでコンピュータ・サイエンスのHigher National Degree(高等国家学位?)を取得したDave以外は、皆卒業はしていません。
2.7 彼らがBlur以前に参加していたバンドは?
DamonはTwo's a Crowdというシンセ・デュオに参加していました。
Daveはジャズ-パンク・トリオ、Idle Viceに参加していました。
AlexはAge of ConsentやMr. Pang's Bang Bangs等のバンドに参加していました。
Graham、Dave、Damonは一時Circusとして一緒に活動していました。
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3. Blurカタログ

3.1 オフィシャル・リリース盤 ディスコグラフィー
ディスコグラフィー[Coming Soon!]参照
3.2 ビデオグラフィー
フルレングス・ビデオ:
Starshaped
Cat # MVP-4911453

1991年から、1992年のEEC暗黒時代を経て“Modern Life“にに至るまでの3年間の、Blurのツアーの様子を収録。
又、1st・2ndアルバムからの全プロモ・ビデオも収録。

ライヴ・パフォーマンスも、インターミッション、解説を含め、「There's no other Way」「Luminous」「She's so High」「Colin Zeal」「Pop Scene」「When Will We Be Married」「Sunday Sunday」「Wassailing Song」「Coping」「Day Upon Day」「For Tomorrow」「Chemical World」「Advert」「Commercial Break」「Sunday Sunday」を収録。

なぜかプロモ・ビデオを収録しない“スペシャル・エディション“が再発売された。

Showtime
Cat # MVN-4914023

1994年10月7日、ロンドン・Alexandra Palaceで撮影され他ライブ・ビデオ。

「Lot-105」「Sunday Sunday」「Jubilee」「Tracey Jacks」「Magic America」「End Of A Century」「Popscene」「Trouble in the Message Centre」「She's So High」「Chemical World」「Badhead」「There's No Other Way」「To The End」「Advert」「Supa Shoppa」「Mr. Robinson's Quango」「Parklife」「Girls And Boys」「Bank Holiday」「This Is A Low」を収録。

プロモ・ビデオ(タイトル、ディレクター):
"She's So High"
"There's No Other Way" (US用とUK用では異なったヴァージョンが撮影された)
"Bang"
"Pop Scene"
"For Tomorrow" (Julian Temple)
"Sunday, Sunday" (Dwight Clarke)
"Chemical World" (Dwight Clarke)
"Girls and Boys" (Kevin Godley)
"End of A Century"
"To the End" (David Mould)
"Parklife" (Pedro Romanhanyi)
"Country House" (Damien Hirst)
"Charmless Man"
"Stereotypes"
"The Universal" (Jonathan Glazier)
"It Could Be You"
"Beetlebum" (Sophie Muller)
"Song 2" (Sophie Muller)
"On Your Own"
"M.O.R."
3.3 UKチャート最高位
シングル:  
タイトル 最高順位 リリース
She's So High
48位
1990年10月15日
There's No Other Way
8位
1991年4月15日
Bang
24位
1991年7月29日
Popscene
32位
1992年3月30日
For Tomorrow
28位
1993年4月19日
Chemical World
15位
1993年5月10日
Sunday Sunday
26位
1993年10月4日
Girls And Boys
5位
1994年3月7日
To The End
19位
1994年5月31日
Parklife
10位
1994年8月22日
End of a Century
19位
1994年9月7日
Country House
1位
1995年8月14日
The Universal
5位
1995年9月5日
Stereotypes
7位
1996年2月12日
Charmless Man
5位
1996年4月29日
Beetlebum
1位
1997年1月20日
Song 2
2位
1997年4月7日
On Your Own
5位
1997年6月16日
 
アルバム:  
タイトル 最高順位
Leisure
7位
Modern Life is Rubbish
15位
Parklife
1位
The Great Escape
1位
Blur
1位
 
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4. アドレス&インターネット情報

4.1 レコード会社
Food Records
 First Floor Office
 172A Arlington Road
 Camden, London
 W10 6BR
 England

Virgin Records America, Inc.
 338 N Foothill Road
 Beverly Hills, CA 90210
 USA

東芝EMI株式会社
 〒107
 東京都港区赤坂2-2-17

4.2 ファンクラブ
入会希望の方は“国際返信用切手“を同封の上、下記の宛先まで。

The Official Blur Fan Club
 PO Box 525
 Stoke-on-Trent,
 ST7 2YX
 England

また、http://www.nettap.com/~scl/bfc.htmlでフォームを入手する事も出来ます。

4.3 関連商品
“国際返信用切手“を同封の上、下記の宛先まで。

Blur Merchandise
 PO Box 17
 Lichfield, Staffs
 WS14 OHE
 England

4.4 インターネット・メーリングリスト
Hoax -- Graham Coxon/Blur、high volume chat、本文に“SUBSCRIBE HOAX“と書いたメッセージをmajordomo@www.nettap.comへ送る。
Popscene -- Blur、high volume chat、popscene-l-request@insanity.netopia.netにメッセージを送る。
Berserk -- Blur、ニュースのみ、low volume、本文に“SUBSCRIBE BERSERK“と書いたメッセージをmajordomo@alcd.soton.ac.ukへ送る。
Communication Blur List -- 要約タイプのみ、DanAbnrml9@aol.comに購読希望の旨を伝えるメッセージを送る。
4.5 WWWとUsenet
WWW:
 公式サイト -- BlurSpace http://www.blur.co.uk

 非公式サイトはサーチエンジンを利用するか、スターティング・ポイントとしてThe Ultimate Band List http://www.ubl.comへ。

Usenet:
 alt.music.blur

4.6 本当にDaveが彼らのオフィシャル・ウェブ・サイトをやってるの?
Daveは周辺的にだけ関与しています。BlurSpaceの開発やメンテナンスは、彼らのレコード会社が責任を負っています。
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5. 各アルバム・各曲について

5.1 Leisure
1991年8月27日リリース
「She's So High」
プロデュースはSteve LovellとSteve Power。Blurの初シングル曲で、リリースは90年10月15日。1988年3月にAlexによるシークエンスから構想されました。Damonがスペインで休暇を過ごしていた間に、Grahamがヴァース部分の一部の歌詞を書きました。 The Stone Rosesの「Fool's Gold」と同じスタジオで録音されました。

「There's No Other Way」
この曲は、現在もBlurの曲の多くをプロデュースしているStephen Streetとの、最初のセッションでレコーディングされました。

「Bad Day」
「There's No Other Way」の代わりに2ndシングルになる予定でした。

「Come Together」
1991年7月の「Select」誌の付録として、Glastonburyでのライブ版もリリースされています。

「Fool」
Stephen StreetがPsychedelic Fursの最後のアルバムをプロデュースするため、ニューヨークへ行っている間に、Mike Thorneによってプロデュースされました。Seymour時代に書かれた作品で、Alex曰く「DamonがMorrisseyになろうとしてる曲」。この曲の中間部分で、Grahamが少しドラムスを叩いています。

「Birthday」
Damonが酔っ払ったあくる朝、Holborn警察署の留置場でグルカ人とともに目を覚ました後に書いた曲。

「Bang」
「Leisure」からの3rdシングルで、彼らが最も嫌っている曲。

「Bad Day」
Damonが連鎖状球菌による伝染病で苦しんでいる時に書いた曲。

「High Cool」
このタイトルは、彼らがリハーサルしたジャズ・スタジオ、The Premisesのエアコンに書いてあった事から名付けられた。

USヴァージョンの「Leisure」は、「Sing」が「She's So High」のB面曲「I Know」に差し替えられている。

5.2 Modern Life is Rubbish
1993年5月10日リリース
タイトルは、Marble Arch近くのウエスト・ロンドン、Bayswater Roadの壁に描かれた落書きから付けられた。

当初1992年の春リリース予定だった2ndアルバムは、
「Oily Water」「Mace」「Badgeman Brown」「Popscene」「Resigned」「Garden Central」「Hanging Over」「Into Another」「Peach」「Bone Bag」「Never Clever」「Coping」「My Ark」「Pressure on Julian」 というトラックリストが予想されていた。ほとんどの曲は「Modern Life Is Rubbish」からのシングルのB面になっている。

「Chemical World」
デモ段階では「Americana」というタイトルだった。

「Pressure on Julian」
ファンの中には“Julian“とはAlexの事だと思っている者もいるが、この曲に登場する“Julian“とはJulian Copeの事。「magical transit children」という歌詞は、Melody Maker紙の写真撮影中に彼らがSt. Pancras付近で見つけた落書きから。曲の中間部分は2倍の長さになるはずだったが、レコーディング中に忘れられ、以後そのままになった。

「Oily Water」
「Modern Life Is Rubbish」の中で最初に発表された曲。1991年11月にコンピレーション・アルバム「Volume 2」にデモの形で発表された。デモ・ヴァージョンはアルバムとしてのリリースに十分なものであると判断された。

「Resigned」
1991年12月14日のFood Recordsクリスマス・パーティで2000本限定カセットで初めて発表された。1992年2月には、Rollercoaster tourのプロモーションの為、「Rollercoaster EP」としてリリースされた。

「Miss America」
始まりの、Grahamの「Michael!」という声は、パブリッシャーのMike Smithの事。MikeがMCAからEMI Publishingに移籍したお祝いに、彼らは一緒にパブへ行った。その後GrahamはMatrix studioに戻り、他の皆がPulpのショウへ行っている間に「Miss America」のギター・パートを付け加えた。他の皆が戻ってきた時、そこには酔っ払って椅子の上にブッ倒れたGrahamが。Daveはこの曲ではプレイしておらず、クレジットには“The Plough, Bloomsbury“と記されている。

「Intermission」「Commercial Break」
それぞれ「The Intro」「The Outro」という元のタイトルが記されたSeymourのライブ・セットが残っている。

US盤には、今みんなが欲しがっているシングル曲「Pop Scene」をトラック15として収録し、「Chemical World」のデモ・ヴァージョン(USファンにとってはこのヴァージョンの方が魅力的と考えられた)、それに2つのB面曲「When the Cows Come Home」「Peach」が68番目と69番目のトラックとして収録されている。
(訳注・日本盤にはトラック15として「Young And Lovely」16として「Pop Scene」が収録されている)

「Turn It Up」
彼らは不満だったが、David Balfeが、アメリカでの成功のチャンスを握っているのはこの曲だけだ、と考えたため、この曲がアルバムに収録された。

また、アメリカでのリリースのために、Butch Vig(Smashing Pumpkins、Nirvanaのプロデューサーで、Garbageのドラマー)のプロデュースで録音し直すという提案もあった。

蒸気機関車、Mallardの絵は、英国の伝統を象徴している。

ヨーロッパ盤にはカバーの内側に地下鉄に乗っているメンバーのカラーの絵がフィーチャーされている(訳注・日本盤も同様)。US盤には白黒・反転ヴァージョンの絵がフィーチャーされている。

 

5.3 Parklife
1994年4月25日リリース
このアルバムにおいて、DamonはMartin Amisの「London Fields」に多大な影響を受けている。

「Girls and Boys」
この曲は“セックス、太陽、そしてサングリア(赤ワイン・果汁・ソーダ水等で作るスペイン風飲料)“で成り立っている、Ibanezタイプの休暇についての歌だ、とDamonは言っている。

「Tracey Jacks」
Alexは曲の中でcrowd noiseを担当している。日本盤、カナダ盤、そして英国盤は、歌詞にGrahamが描いた女装した男性がゴルフをしている絵が添えられている。これはTracey Jacksが服装倒錯者であるという、世間の誤解を招いた。

「Parklife」
ゲスト・ヴォーカリストは「Quadrophenia(邦題・さらば青春の光)」のPhil Daniels。GrahamはBlurの音源で初めてサックスを演奏している。

「Bank Holiday」
「スペシャル・コレクター・エディション」では日本のファン達が歌っているのが収録されている。

「The Debt Collector」
Grahamはこの曲をスタジオ・ライヴ録音されたものの一つに挙げている。元々、Damonはこの曲にPhil Danielsを登場させるつもりだったが、歌詞を書くことが出来なかった。Damonがタクシー運転手のようなコックニー訛を取り入れるのに失敗した「Parklife」を、Danielsに渡すようにバンド・メイト達は彼を励ました。

「Far Out」
Alexのペンによる初めての曲で、歌詞は様々な天体(heavenly bodies)の名前を入れ替えたもの。

「To The End」
StereolabのLaetitia Sadierがフランス語の部分を歌っている。Francoise Hardyをフィーチャーしたヴァージョンも録音され、後にB面として発表されている。デモ段階ではJustine Frischmannが歌った。この曲は、このアルバムの中で唯一Stephen Streetプロデュースではなく、かわりにStephen Hagueが担当している。

「London Loves」
Grahamギター・ソロのベースにした「Fashion」のBowieのギタリスト・Robert Frippにちなんで、制作段階でのタイトルは「Fripp」だった。歌詞はAmisの「London Fields」のニュアンスを多く想起させる。

「Trouble in the Message Centre」
Damonは歌詞をホテルの領収書に書き、サビの部分はホテルの電話の「local and direct」「room to room」。歌詞をライナーにそのまま使用した際に、領収書の使用欄にディレクター・Kevin Godleyの電話番号があった。これは後のプレス分からは削除された。

「Clover Over Dover」
歌詞は「Quadrophenia(邦題・さらば青春の光)」の最後のシーンを思い起こさせる。もともと、スカ風の曲としてデモが進められ、最終ヴァージョンではDamonがハープシコードを演奏し、GrahamのJohnny Marr風アルペジオがフィーチャーされていた。今までにこの曲がライヴで演奏された事はない。

「Jubilee」
ブリッジ部分のコンピュータ・ゲームの様な音は、電子キーホルダーのもの。

「This is a Low」
この曲は最初に録音され、アルバム中最高の作品だとされている。歌詞のない曲は外される恐れがあるにも関わらず、レコーディング終盤までDamonは歌詞の問題を抱えていた。結局、DamonはAlexからのクリスマス・プレゼントの、イギリスの海運ルートをあしらったシルクのハンカチからインスピレーションを得た。彼らはツアー中のホームシックを和らげるためにshipping forecastを聴く事があった。歌詞は地図の一地点から始まり、それらのルートをイギリスまで辿っていく。

「Lot 105」
この名前は、Damonが弾いている、オークションで手に入れた#150のハモンドオルガンにちなんで付けられた。Grahamは歌詞の「18 times a week, girl, ha ha ha ha ha.」というラインを考えた。

5.4 The Great Escape
1995年10月リリース
プロデュース・Stephen Street
「Stereotypes」
Dublin Castleでのシークレット・ギグで初お目見え。1stシングルに予定されていた。

「Country House」
Foodの元社長・David Balfeについて書かれた曲。1995年6月17日の歴史に残るMile Endでのコンサートで初演奏。

「Charmless Man」
95年Milton KeynesでのREMコンサートをサポートした時にプレヴューされた。Morrisey、あるいはJustine Frischmannの兄弟についての歌だという噂がある。

「Universal」
「Parklife」セッション中はスカ・ナンバーとして進行されていたが、Alexが復活させた。未来のProzacタイプのドラッグについての曲。

「Mr. Robinson's Quango」
Quango(政府から財政援助と幹部職員の任命を受ける特殊法人)とは、Quasi-Autonomous Non-Governmental Organisation(半独立非政府団体)の事。アルバム中最初に録音された曲。

「It Could Be You」
最後に書かれた曲で、KinksのRay Daviesに敬意を表すため「Dear Ray」というピアノ・バラードで始まる。

「Ernold Same」
ナレーションは下院議員のKen Livingstone。始めの叫び声は、Shepherd's Bushの酒店の前で酔っ払ったふりをしているDamon。

「Dan Abnormal」
狂信的なファンについて。タイトルはDamonのアナグラムによる変名。

「Yuko and Hiro」
元の名を「Japanese Workers」。日本語の部分を翻訳すると「I work for the company/We work together/We work for the future/They will protect me」。

ブックレットとシングル「Country House」のジャケットに使われている城は、Neuschwanstein城。世界的に有名な観光地で、ディズニー・ワールドのシンデレラ城のモデルになった。

5.5 Blur
1997年2月11日リリース
プロデュース・Stephen Street
「Five」というタイトルになるところだった。ジャケットの看護婦ははじめ後光に包まれていた。

「Beetlebum」
Damon曰く意味のない単語。

「M.O.R.」
Middle Of the Roadの頭文字。

「You're So Great」
Blurのアルバム収録曲の中でも、1人のメンバーによって書かれ、録音された最初の曲。Grahamはアコースティック・ギターとスライド・ギターを弾いている。彼によると、この曲は泥酔状態と素面の状態について書かれている。Stephen Streetによると、Grahamは真っ暗にしたスタジオで、テーブルの下に座ってこの曲を録音した。まさしくGraham本人が書いた2番の歌詞、「Tea, Tea, and Coffee」という言葉は、むしろ一部のリスナーが信じているように「D.T.s(アルコール・麻薬中毒による振顫譫妄症-しんせんせんもうしょう-) and Coffee」なのではないか、という議論もある。

「Death of a Party」
1992年にデモされた。アルバムに収録されるのに先立って、当時のヴァージョンがファンクラブ用にリリースされた。

「Look Inside America」
歌詞でL.A.のラジオ局・KROQに触れている。

「Essex Dogs」
1996年7月、Royal Albert Hallで行われたPoetry Olympics(詩のオリンピック)で、Damonによって披露された。Ray DaviesやPatti Smithもこのイベントで詩を朗読した。

5.6 B面曲
「Explain」
メンバーはいつもWhoの1stシングルのタイトル「Can't Explain」を引き合いに出す。

「Mr. Briggs」
Damonが91年前半に出会ったLiverpudlianを基にしている。

「Day Upon Day」
始めてリリースされたライヴ曲。元ツアーマネージャー・Dracが、90年12月19日Bath Molesでのギグで録音した。このショウの前半、AlexのベースのヘッドでDamonが鼻を折った。

「Badgeman Brown」
もともとは、彼らが作曲しようとしていた映画「Storm Thorgeson」のサウンド・トラック用だった。

「Beachcoma」
もとは「Hole」と呼ばれていた。

「Into Another」
もとは「Head" and "Headist」と呼ばれていた。

「Mace」
マンチェスターのバンド・Too Much Texasをサポートしていた時、用心棒に催涙ガスをかけられた話が絡んでいる。

「Maggie May」
Alexは、Rod Stewartが好きじゃないからという理由でこれをプレイするのを拒んだ。

「Never Clever」
Glastonbury '92でライヴ録音され、「Pop Scene」に続く曲とされた。「Pop Scene」の商業的失敗により、その計画は棚上げされてしまい、現在は、これがこの曲唯一の音源。

「Wassailing Song」
1992年12月16日のギグで500枚、この片面だけの7インチ盤が配られた。Damon、Graham、Dave、Alexの順に交代で歌っている。wassailとは、暖かいパンチを入れるための木製のボール。最もレアなBlurの音源。

「Substitute」
Damonはこれを全レコードの中で最低のパフォーマンスだとして、家にCDを置いておく事を拒んでいる。

「Es Schmecht」
「It tastes good(おいしい)」という意味のドイツ語の、少々スペルが違っているもの。

「Daisy Bell」「Let's All Go Down the Strand」
これら2つの英国伝統のパブ・ソングで、Justine Frischmannがバック・ヴォーカルに参加している。

「Theme from an Imaginary Film」
West Endの演劇を映画化したStephen Berkoffの「Decandence」のテーマ曲として書かれた。Berkoffはインストルメンタルを認めた後、Damonのヴォーカルが加えられた時、これを却下した。

「Anniversary Waltz」
もともとはSimon Mayoのラジオ番組のテーマ曲として録音されたもの。後に「Why is the Time Signature of 3/4 Obsolete in The Late 20th Century?」というタイトルでMark Goodierセッションで演奏された。StreetがSmithの「Meat is Murder」で使用した牛の声と同じく、ガチョウの鳴き声はBBCのサウンド・エフェクトから。

「Magpie」
歌詞は、William Blakeの1794年の詩「The Poison Tree」からの引用。

「Red Necks」
Grahamが書き、歌っている、アメリカのトラック運転手を歌ったコメディックな曲。彼とDamon(ElasticaのDonna Matthews所有のキーボードを弾いている)とAlexは、酔っ払っている様子が聞き取れる。Daveは猫のChevyを獣医に連れて行くため、レコーディングには参加していない。

「Alex's Song」
Alexの声はEventide harmoniserで数オクターヴ高くされている。Alexは、彼のバンド仲間がシリアスな楽曲を変更して彼を笑い者にしたのだ、と言っている。

「Ultranol」
Prozacタイプの未来のドラッグ。

「Entertain Me The Live It! Remix」
長年のBlurのスタジオ・テクニシャンのJason Coxによるリミックス。

「On Your Own」のB面は1997年4月・Peel Acresでのパフォーマンスから。

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6. その他

6.1 彼らがカヴァーした曲は?
The Bugglesの「Video Killed the Radio Star」はリリースされていない。
The Whoの「Substitute」は、The Whoトリビュート・アルバム「Who Covers Who」に収録。
Rod Stewartの「Maggie May」はNME/Ruby Traxのコンピレーションと、「Japanese Special Collector's Edition」に収録。
Elvis Costelloの「Oliver's Army」はPeace Togetherトリビュート・アルバムに収録。

BlurはライヴでThe Specialsの「Night Club」を演奏した事も知られている。
DamonはThe RentalsのMatt Sharpと共演し、Gary Numanトリビュート・アルバムで「We Have a Technical」をカヴァーしている。同曲ではDave Rowntreeがドラムを担当している。

6.2 彼らが参加した、他のアーティストのアルバムは?
Graham -- Sleeperのシングル「Vegas」でサックスをプレイした。
Alex -- Marianne Faithful、Stephen Duffyの作品でベースをプレイした。
Damon -- Elasticaのデビュー盤で“Dan Abnormal“としてキーボードを弾いた。
6.3 彼らはソロで活動したことあるの?
Alex -- バンドMeMeMeとして1996年に3曲入りのシングルをリリースした。
Damon -- 1996年「Trainspotting」サウンドトラックで、ソロ曲「Closet Romantic」を発表した。
6.4 Morgan C. Hoax、Dan Abnormal、A.J. Sexmealって誰?
それぞれ、Graham、Damon、Alexの変名です。
6.5 どうしたら「Pop Scene」を手に入れられるの?
探しにくいシングル・リリースを除くと、「Pop Scene」は海賊盤、「Modern Life Is Rubbish」のUS盤(トラック15)、ライヴ盤「Live at Budokan」、シングル「On Your Own」のB面に収録されています。
(訳注・日本盤「Modern Life Is Rubbish」にはトラック16として「Pop Scene」が収録されている)
6.6 Damonが出てる映画って?
Damonは映画「Face」でRobert Carlyle(「Trainspotting」のBegbie役)共演し、ギャングのメンバーを演じている。
6.7 Damonごひいきのサッカーチームは?
Chelsea
6.8 95年ブリット・アワードで、彼らはいくつ賞を取ったの?
5つ。ベスト・ソング:「Parklife」、ベスト・ビデオ:「Parklife」、ベスト・アルバム:「Parklife」、NMEリーダーズ・チョイス、ベスト・バンド。
6.9 Grahamが写真等でよく着てるシャツに書いてあるCherylって誰?後ろ側には何て書いてあるの?
Cherylの正体は分かりません。女子学生クラブのシャツの後ろ側には“What you see is What you get“と書いてあります。
6.10 「Starshaped」で彼らの目にかかった黒いバーに写ってるのは誰?
彼らの元マネージャー・Mike Collinsです。
6.11 彼らはそれぞれメインの楽器以外で、アルバムで何を演奏しているの?
Damon -- オルガン、ピアノ、スレー・ベル、メロディカ、ムーグ、シンセサイザー、ハモンド、マシン・ストリングス、ハープシコード、ヴィブラフォン、リコーダー、プログラミング。
Graham -- タンバリン、Black and Deckerドリル、ムーグ、スライド・ギター、パーカッション、トライアングル、クラリネット、サキソフォン、バンジョー。
Alex -- 手拍子、ヴォーカル、crowd noise。
Dave -- ティンパニ、手拍子、ループ&プログラムド・ドラム、crowd noise。
6.12 Leo Finlayって誰?
FinlayはBlurについて書いた最初のジャーナリストです。彼らは1997年2月10日・Astoriaでのギグと、「Blur」からのシングルを彼に捧げました。
6.13 彼らのジャケットのアートワークは誰がやってるの?
Blurはデビュー時から、人気のデザイン会社・Stylorougeと仕事をしています。しかし5枚目のアルバムでは、Stylorougeのbreak-off会社・Yacht Associatesに依頼した。
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